トヨタの自動運転車2台がドリフト走行に成功
ドリフト走行とは、自動車や二輪車における走行方法の1つであり、タイヤを横滑りさせながら走行させるテクニックです。
ステアリングのみに頼らず、アクセル、ブレーキ、サイドブレーキ、クラッチなどの積極的な使用により、スライド状態を維持したまま進行方向を調整する複合的で高度な操作が求められます。
そのように高度なテクニックが必要なことや、見た目が派手なことから、ドリフト走行を好む人は少なくありません。
また、競技種目やコースによっては、ドリフト走行を積極的に用いることでタイムを縮めることもできるようです。
一方で、ドリフト走行には熟練が必要であり、未熟なドライバーが安易にドリフトを行うことで大事故に繋がるケースもあります。
そんな「人間でも難しいドリフト走行」を自動運転車が行える時代が到来したようです。
2024年7月23日、トヨタ自動車株式会社の研究所「トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)」が、アメリカのスタンフォード大学(Stanford University)工学部と共同で、自律的にドリフト走行させる自動運転技術を発表したのです。
しかも、2台の車を連携させて、わずか数十センチメートルの距離を保ちながら綺麗にドリフトさせることに成功しています。
ちなみに動画では自動車の中にドライバーが乗っていますが、彼らはハンドルに触れておらず、全ての操縦が自動で行われていることが分かります。
これほどの成果は世界でも初めてであり、ドリフト好きなドライバーだけでなく、自動運転技術に関心を持つ多くの人々の注目を集めています。