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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

1600万年前の琥珀に眠る「新種の女王アリ」を発見

2026.02.27 22:00:22 Friday

木の幹からにじみ出た粘り気のある樹脂が、一匹のアリを包み込みました。

その瞬間から約1600万年。

時間の流れが止まったかのように保存されたその個体が、いま「新種の女王アリ」として科学の前に姿を現しました。

ドミニカ共和国産の琥珀から発見された女王アリの学名は「ヒポポネラ・エレクトロカキカ(Hypoponera electrocacica)」

米ニュージャージー工科大学(NJIT)らの最新研究によって、新たに記載された新種です。

研究の詳細は2026年2月5日付で学術誌『Journal of Paleontology』に掲載されています。

 

Ant queen frozen in time: New ant species found in Dominican amber https://phys.org/news/2026-02-ant-queen-frozen-species-dominican.html
The ant genus Hypoponera (Hymenoptera: Formicidae) in Dominican amber https://doi.org/10.1017/jpa.2025.10213

琥珀に眠る「新種の女王」の画像

ヒポポネラ属は、世界中の熱帯・亜熱帯に広く分布するアリの仲間です。

落ち葉の下や土壌の中にひっそりと暮らす小型種が多く、現在では150種以上が知られています。

しかし、この属は分類学的には「難物」とされてきました。

派手な触覚や奇妙な体形といった目立つ特徴に乏しく、明確な決め手となる形質が少ないのです。

そのため、過去には「近縁関係がはっきりしない種をまとめて入れておく箱」のように扱われていた時代もありました。

今回見つかった化石は、ヒポポネラ属の新種の女王アリでした。

翅(はね)がきれいに残っていることから、女王アリと判断されています。

つまり繁殖カーストの頂点に属する個体です。

【実際の化石画像がこちら

働きアリは数が多く研究も進んでいますが、女王個体は比較資料が限られています。

そのため現生種との対応づけは簡単ではありません。

究チームは顕微鏡での観察だけでなく、マイクロCTによる三次元再構築も行いました。

その結果、大顎の数、体の形状、前額の輪郭など、複数の形態的特徴の組み合わせから、新種であると判断されたのです。

産地はドミニカ共和国サンティアゴ州北部の琥珀鉱山。

年代は前期中新世、約1600万年前と推定されています。

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