琥珀に眠る「新種の女王」の画像
ヒポポネラ属は、世界中の熱帯・亜熱帯に広く分布するアリの仲間です。
落ち葉の下や土壌の中にひっそりと暮らす小型種が多く、現在では150種以上が知られています。
しかし、この属は分類学的には「難物」とされてきました。
派手な触覚や奇妙な体形といった目立つ特徴に乏しく、明確な決め手となる形質が少ないのです。
そのため、過去には「近縁関係がはっきりしない種をまとめて入れておく箱」のように扱われていた時代もありました。
翅(はね)がきれいに残っていることから、女王アリと判断されています。
つまり繁殖カーストの頂点に属する個体です。
【実際の化石画像がこちら】
働きアリは数が多く研究も進んでいますが、女王個体は比較資料が限られています。
そのため現生種との対応づけは簡単ではありません。
究チームは顕微鏡での観察だけでなく、マイクロCTによる三次元再構築も行いました。
その結果、大顎の数、体の形状、前額の輪郭など、複数の形態的特徴の組み合わせから、新種であると判断されたのです。
産地はドミニカ共和国サンティアゴ州北部の琥珀鉱山。
年代は前期中新世、約1600万年前と推定されています。




























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