ナルシストたちが示す「非現実的な優越感」の影響を調べる
自分が好きで、自己評価が高い人を「ナルシスト(またはナルシシスト)」と呼ぶことがあります。
そして私たちが出会う人々の中には、この傾向がかなり強い人もいます。
そのような極度のナルシストたちは「私はいつも正しい」というような”非現実的な優越感”を持っています。
では、そのような極端な思考や感覚は、当人の内面にどのような影響を与えているのでしょうか。
フィンチ氏ら研究チームは、この点を調べるため、193人の参加者(18~40歳)を募集しました。
まず参加者たちは、質問票などの回答から、ナルシシズム、自尊心、感情状態のレベルが測定されました。
続いて彼らには、「ネガティブな気分を誘発するタスク(個人的な失敗を思い出して書き出すこと)」を行ってもらい、その後、「気分が良くなる将来の出来事」についても書き出してもらいました。
そしてこれらの実験から、参加者のナルシシズムのレベルと、タスクに現れる心理的機能の関連性を分析しました。