メスは女王、オスは豆粒、その差72倍!
ブランケット・オクトパスは、太平洋やインド洋などの温暖な海に生息しているタコの仲間です。
その最大の特徴は、「オスとメスのサイズ差があまりにも激しすぎること」にあります。
メスはなんと最大1.8メートルにも成長し、成人男性と同じくらいの大きさになります。
一方、オスはたった2.5センチ(1インチ)程度。
その差は体長比で1対72という、まさに桁違いの格差です。
このオスメスの体格差(性的二形)は、動物界の中でも際立っており、ロンドン自然史博物館は「現存するすべての動物の中で最大の性的二形」だと報告しています。
メスの特徴的な“毛布”のようなひれは、前腕2本の間に張られた膜のような構造で、優雅な見た目とは裏腹に捕食者に対する防御の役割も果たしています。
ひれを大きく広げて自らを大きく見せ、威嚇していると考えられています。
一方で、豆粒サイズのオスにはそんな優雅な装備はありませんが、彼らには別の生き抜く知恵があるのです。