「世界最小級のヤモリ」と同じくらいのサイズ
研究チームが調査したのは、ミャンマー北部のカチン州で産出したとみられる2つの琥珀です。
この地域の琥珀は、放射年代測定から約9900万年前の中期白亜紀に形成されたと考えられています。
琥珀の中には、それぞれ非常に小さなヤモリの体が閉じ込められていました。
チームは、この動物を新属新種の「カリナスクアマ・ルスミティイ(Carinasquama rusmithii)」と命名しました。
属名のCarinasquamaは、ラテン語で「隆起」を意味する言葉と「鱗」を意味する言葉を組み合わせたもので、体表の鱗に複数の筋状の隆起があることに由来します。

2つの標本の頭胴長は約16.24ミリと約21.92ミリでした。
これは現生する世界最小級のヤモリとほぼ同じ大きさです。
小さい方の標本では、腕や脚の骨の端がまだ完全に癒合していなかったため、幼体だったと判断されました。
標本内部の保存状態は、一般的な化石とは少し異なります。
体内の組織や骨格の多くは失われ、もともと体があった場所は空洞になっていました。
一方で、その空洞を取り囲む皮膚や鱗、体の輪郭は細かく残されていました。
チームは高解像度のマイクロCTを使い、琥珀の内部に残った骨を立体的に分析。
その結果、頭部を覆う細かな鱗や、まぶたの特徴、あごの骨、手足の構造などに、ヤモリ類と共通する特徴が確認されました。
ただし、骨格は不完全であるため、チームはこの動物を現生ヤモリの直接的な仲間と断定せず、ヤモリ類を広く含む「Pan-Gekkota」に暫定的に位置づけています。






























