母乳を買い求めるマッチョたち！いま何が起きているのか？
母乳販売は本来、必要としている赤ちゃんや母親のために寄付や母乳バンクを通して行われるものです。
ところが近年、一部の大人、それも筋肉隆々のボディビルダーたちが「天然のアナボリックサプリ」として母乳を買い求めるようになりました。
きっかけはCOVID-19パンデミック中に広がった「母乳は免疫を高めるスーパーフード」という情報です。
乳児向けの栄養価や抗体の存在が誇張され、成人にも効果があるかのようにSNSで拡散されたのです。
この流れを受け、FacebookやInstagramなどのSNSを介した個人間取引が急増しました。
特に、健康志向や自然派志向のコミュニティで話題となり、オンライン上での口コミや共有が需要拡大の大きな原動力となりました。
例えば、米ジョージア州アトランタの看護師、Keira Williamsさん（31歳）は、2025年5月にFacebookグループでの販売を開始。
わずか数か月で3,500オンス（約100キログラム）以上を売りました。
1日で最大800ドル（約12万円）を稼いだ日もあったといいます。
価格は乳児のいる家庭向けには1オンス（約28グラム）50セントですが、ボディビルダー向けには2ドルと高額に設定されています。
@nicolemonfer28 Sell you wonder?… yes, the price of bags is adding up and people who I donated to, after offering to get bags they just simple don’t or just forget. I have felt so much discouraged from donating lately as I have had a couple people not even say thank you and another one who asked me to change my diet because her baby was getting gassy even though she later told me she was mixing up the breastmilk with formula and that is likely to make babies gassy. If you have ever breastfed or pump you know how much work, energy and time it takes to do so. If you have questions of concerns, leave them in the comments. #breastmilkstorage #breastmilk #breastmilktok #pumpingmom #pumping #pumpingtok #sahm #sahmoftiktok ♬ original sound – Nicole H
また、ユタ州のNicole Howardさんは母乳の販売により、10か月で約1万ドル（約147万円）を売り上げました。
大量購入者には値下げするなど、顧客層に応じて価格を細かく設定しているようです。
彼女は「赤ちゃんを助けながら、自分の生活も支えられる」と語っています。
とはいえ買い手の多くは、トレーニング前後の栄養ドリンクを欲する「真剣なボディビルダー」とされています。
もちろん販売者の中には「不審者」との取引を避けるため、購入者を慎重に選別する人もいます。
そして、こうした取引はオンラインの口コミや一部メディアの報道によってさらに広まり、需要は今も続いています。
では、大人が母乳を飲むことには本当にメリットがあるのでしょうか。
