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※ 画像はイメージです/ Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
history archeology

6000年前の「チューイングガム」を発見!男女で噛むガムが違っていた (2/2)

2025.10.21 17:00:38 Tuesday

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男女で噛むガムの種類が違っていた?

本研究のハイライトは、ガム片に残った古代人のDNAを解析したことで、「誰が何の目的で噛んだのか」というジェンダーや社会的役割の違いまでが浮かび上がった点です。

30点中19点のタールからはヒトのDNAが良好に検出され、そのうち16点で性別判定にも成功。

特に「ガムとして噛まれたタール片」では、男性DNAと女性DNAの両方が見つかり、中には複数人で噛まれた痕跡が残るものもありました。

さらに興味深いのは、用途ごとに噛んだ人の性別が偏っていたことです。

石器の柄付け用タール(接着剤)からは、主に男性のDNAが検出
土器の修理用タールからは、女性のDNAが主に検出

つまり、道具づくりや狩猟に関わる作業には男性が、家庭での調理や修理などには女性が関わっていた可能性が示唆されます。

ただし、サンプル数はまだ限られているため、あくまで“当時の一端”ではありますが、考古学的な性別役割分担説に直接的な証拠が加わった形です。

また、ガムからは当時の食事だけでなく、矢じりなどから検出されたイノシシや魚のDNAも見つかっています。

これは石器が狩猟や漁労に使われていた証拠でもあり、単なる生活用品としての役割だけでなく、社会全体の営みの中でガムやタールが重要な位置を占めていたことがうかがえます。

ガム片に豊富に残る口腔内細菌の分析からは、現代人の口腔マイクロバイオームと非常に近い多様性が見られ、口内環境や健康状態の追跡、さらには感染症の歴史など、今後さらなる知見が期待されています。

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6000年前の「チューイングガム」を発見!男女で噛むガムが違っていた (2/2)のコメント

ゲスト

そこは原始人風のコスプレしたジト目お姉さんにガム噛ませないと。

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