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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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1年のうち2日間だけ「黄色に変色する」カエル、その理由とは? (2/2)

2025.11.05 22:00:31 Wednesday

前ページ年に一度の変色、なぜオスだけが黄色に?

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「黄色」はモテ色ではない?カエル社会のリアル

興味深いのは、この黄色が「強いオス」や「健康なオス」を示す“モテ色”ではない、という事実です。

多くの動物では、派手な色や大きな装飾が「遺伝的な優秀さ」のサインとされ、メスがそれを選ぶことで進化してきました。

しかし本種の場合、メスにはほとんど選択権がなく、オスが色でアピールする必要はありません。

実際、チームがオスの大きさや体重、体調を調べても、黄色いオスが特に優れているという傾向は見られませんでした。

つまり、黄色い体色はただ「自分はオスだ」と伝えるための、カエル社会の“ルール表示”のようなもの。

発情したオスたちは、メスだけでなく、動く茶色い物体ならなんでも抱きついてしまうことがあり、時には落ち葉や植物の実にまでアタックすることもあるそうです。

この混乱を減らすため、「黄色=オス、茶色=メス」と明確な区別をつけることで、オス同士の交尾ミスや激しい争いを防いでいるのです。

しかし現場はかなりカオス。

メスに複数のオスが同時に群がり「交尾ボール」が形成されることも珍しくなく、ときにはメスが溺れてしまうリスクもあるといいます。

それでもメスは産卵が終わるとすぐに水辺から逃げ出し、1週間ほどでオタマジャクシが孵化してバラバラに散っていきます。

派手なイベントは年に2日だけ、自然界の不思議なリズムがここにも現れているのです。

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1年のうち2日間だけ「黄色に変色する」カエル、その理由とは? (2/2)のコメント

ゲスト

カエル団子はヒキガエルとかでも見れますよね、結構すごい光景だった気がします。

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