米ラッパーが「不正ストリーミング」をめぐり訴訟を起こす
訴訟の中心となっているのは、ストリーミングサービス上で起きる「不正ストリーミング」の存在です。
不正ストリーミングとは、人間のリスナーではなくBotが自動で曲を再生し続け、再生数を人工的に積み上げる行為を指します。
Botは短時間で大量のアカウントを作成でき、特定の曲を終日再生するよう設定されることがあります。
さらにVPNを利用してアクセス元を偽装することで、世界各地から再生されているように見せかけることも可能です。
こうして作られた膨大な“偽の再生”は、見かけ上の人気を押し上げるだけでなく、アーティストへの収益分配にも影響を与える構造になっています。
Spotifyでは、アーティストへの報酬は各曲の再生回数そのものではなく、一定期間内の総再生数に占める割合によって計算されます。
例えば、その期間に2億回の総再生があり、そのうち20万回が特定の曲だった場合、その曲の取り分は全体の0.1%になります。
しかし、もし不正なBotによって別のアーティストの曲が1億回水増しされた場合、総再生数全体が跳ね上がり、自然に再生された20万回の割合は相対的に小さくなります。
つまり、不正ストリーミングは特定のアーティストの数字を増やすだけではなく、他のすべてのアーティストの取り分を間接的に押し下げる可能性がある仕組みになっています。
ラッパーのRBXは、こうした構造の中で不正ストリーミングが発生すると、多くのアーティストの取り分が減少し、業界全体に大きな影響を及ぼしうると訴状で述べています。
この問題は、ストリーミングが主要な収入源となっている現代の音楽ビジネスにおいて、無視できないテーマだと考えられています。
では、実際にどんな不正ストリーミングが見られているのでしょうか。






































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