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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
history archeology

人類がオーストラリアに到達したのは6万年前と判明、そのルートとは? (2/2)

2025.12.04 18:00:09 Thursday

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二つのルート、二つの冒険

さらに驚くべきは、サフルへの「人類拡散」が一度きりのイベントではなく、少なくとも二つの異なるルートで進行した可能性が明らかになったことです。

ゲノムデータの詳細な解析により、サフルに到達した人々には東南アジアに起源を持つ二つの異なるグループが存在していたことが判明しました。

彼らはおそらく「スンダランド」と呼ばれる現在のインドネシア諸島周辺から、北と南、二つのルートでサフルを目指したのです。

【ルートを図にした画像がこちら

ひとつは北ルートで、フィリピンやワラセア(インドネシア東部の島々)を経て、ニューギニア方面へ。

もうひとつは南ルートで、スンダランドから直接オーストラリア大陸へと向かったと推定されています。

どちらのルートも、海面が現在より低かった氷期とはいえ、必ず海を越える必要がありました。

つまり、6万年前の人類はすでに舟やいかだを駆使する「海洋渡航技術」を持ち合わせていたと考えられるのです。

この大胆な航海は単なる偶然の漂流ではなく、複数回にわたる意図的な移動――つまり、初期人類の優れた知性と冒険心を裏付けるものとなりました。

サフルへの到達は、人類史上最も早い「大規模な海洋移住」として、世界史の転換点となった可能性があります。

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人類がオーストラリアに到達したのは6万年前と判明、そのルートとは? (2/2)のコメント

ゲスト

6万年前のスンダランドからオーストラリア大陸までの海峡が、最短でも数十キロあったとされるがその距離を複数回横断ってすごすぎないか?
小舟を作るにしてもロープ相当の強靭な繊維素材(植物繊維の撚り合わせ技術)が必要だし、弓矢すら技術的に作れてない石器時代に

    ゲスト

    > 弓矢すら技術的に作れてない石器時代に

    そういえば、オーストラリア原住民のアボリジニは弓矢を持たないんだっけ。弓矢の技術が無いうちに海を渡ってしまって、弓矢の時代になってからは大規模な移動は無かったということかな。

    ゲスト

    何故「植物繊維の撚り合わせ技術」が必要だと考えておられるのでしょうか?
     蔦や革紐もありますし、そもそも丸木舟ならロープの類は不要です。(そこまで古い時代の丸木舟の発見例は今のところは無いようですが)
     あと、数十kmなら船を遣わずとも、泳いで渡れなくもない距離です。

    通りすがり

    伊豆半島 – 大島の最短直線距離は約23km。

    ドーバー海峡の最短直線距離は約34kmで、泳いで渡った記録いくつもあり。

葉山進

日本の南西諸島には約四万年前の遺跡がある。大陸から海を渡って来た日本人の祖先がいた。オ―ストラリア大陸などへの人類の到達が六万年前だとすれば古代人たちの冒険心には驚くばかりです。

ゲスト

災害や紛争の方が移動の動機になりそうだけどな

    ゲスト

    紛争て。
    そんな時代に国家だの何だのはないし、争うっても縄張りとか目に付く範囲から追い払えば
    それ以上のことは無いやろ。

    通りすがり

    おそらくは大気の透明度が高い日は目で見えていただろうから「あそこに行きたい」で動機は十分かと。
    帰って来れない可能性が高いような距離ではないだろうし。

ゲスト

弓矢はなくとも、移動を繰り返すためには都度シェルターが必要で、新しい移動先では洞窟などを見つけるのも大変なので、自分達で作る必要がある。
したがって木をツタや縄で縛る技術はあったはず。ならば筏位は簡単に作れたかと。

ゲスト

ロマンの塊🥰

ゾーガン星人

海を渡る方法は幾らでも有ります、然し問題は海を渡る理由デス。どうしてもしなくてはならない、例えば部族の掟を破り逃亡?、人口密度から食糧不足はどうか?よそのカミさんと駆け落ち?私としては駆け落ちが一番ロマンが六万年昔の不倫、映画になりそうです。

    ゲスト

    人間を捕食する動物がいないことですかね。
    陸地に比べて、海には。

鈴木

記事の大きくは2つのルートとしても、1回きりの渡来というより波状にトライされるイメージがあります。記事で紹介された自然科学や遺跡学の知見に加えて、調査対象となった現生の先住民族の方に調査をかけて、文化人類学的な特徴や伝承神話の比較神話学的な特徴の類縁関係図と突き合わせてみたいです。
(記紀神話と琉球神話が海洋系の南方神話の流れをものと、記紀神話のうち大陸系の穀物由来譚の系統のものがあることから、複数の文化の接触や組み込みが推定されます。)類推で、(新しい起源の文化や神話に混じって)南ルート沿い/北ルート沿いの文化、その融合などがみられるのではないかと想像します。

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