「のど飴成分」がラットの糖尿病に効く仕組み

のど飴成分4HRは、本当に筋肉のスイッチを押せるのか?
答えを得るため研究者たちは糖尿病にしたラットに、4HRを体重1キログラムあたり10ミリグラム、週5回、7週間にわたって皮下注射しました。
その結果、何も投与しなかった糖尿病ラットにくらべて、4HRを投与したラットの空腹時血糖は有意に低くなり、ブドウ糖を打ったあとの血糖値の戻りも部分的に改善しました。
血液中のインスリンや、すい臓のランゲルハンス島の形にも、構造が部分的に保たれるなどの改善傾向が見られました。
さらに筋肉そのものにも変化が出ました。
糖尿病ラットでは、筋肉のグリコーゲン(糖の貯金)が大きく減り、筋肉がやせ細っていましたが、4HRを投与したラットでは、グリコーゲンがかなり戻り、グリコーゲンがぎっしり詰まった筋線維の割合も増えていました。
逆さにした網にしがみつかせて持久力と握力を測るテストでは、4HRを投与したラットの方が、何も投与していない糖尿病ラットより長くしがみつくことができました。
完璧に健康なラットと同じレベルに戻ったわけではありませんが、「筋肉のやつれ」が少し和らいでいることが分かります。
では、ラットの筋肉の中で何が起きていたのでしょうか。
筋肉を染色して調べると、糖尿病ラットでは大きく減っていた「糖のドア(GLUT4)」が、4HR投与群ではほぼ正常ラットに近いレベルまで戻っていました。
同じく落ち込んでいた「燃料メーター(AMPK)」周りの反応も回復しており、筋肉細胞が糖を取り込む仕組みが「再起動」しているような状態にありました。
また細胞レベルでの実験ではよりはっきりした結果が得られました。
「培養されたマウス由来の筋肉細胞」に4HRを加え、蛍光で光るブドウ糖を食べさせ、どれくらい取り込むかを測りました。
その結果、4HRを加えた細胞は、何もしていない細胞に比べて、ブドウ糖の取り込み量が5倍以上に増えていました。
さらに顕微鏡で見ると、「糖のドア(GLUT4)」が細胞の中から表面近くに移動しいる様子も観察されました。
以上の結果から研究者たちは、4HRは細胞の「燃料メーター」と「糖のドア」のかかわる経路を再活性化させ、糖尿病で弱った骨格筋の糖処理を改善する可能性がある」と結論づけています。
























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