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Credit: canva
psychology

被害者意識が強い人ほど、ナルシシズム傾向も強くなっていた

2026.01.28 07:00:24 Wednesday

「自分はいつも被害者だ」と感じやすい人は、単に不運な経験が多いだけなのでしょうか。

それとも、その背後には特定の性格傾向が潜んでいるのでしょうか。

カナダ・レイクヘッド大学(Lakehead University)の最新研究によって、強い被害者意識を持つ人ほど、ナルシシズム的傾向も強いことが明らかになりました。

特に関係が深かったのは、誇大的で自信過剰なタイプではなく、内面が不安定で傷つきやすい「脆弱型ナルシシズム」でした。

この結果は、「被害者意識」が単なる経験の結果ではなく、人格構造と深く結びついている可能性を示しています。

研究の詳細は2025年12月3日付で学術誌『Personality and Individual Differences』に掲載されました。

The tendency to feel like a perpetual victim is strongly tied to vulnerable narcissism https://www.psypost.org/the-tendency-to-feel-like-a-perpetual-victim-is-strongly-tied-to-vulnerable-narcissism/
Linking the Tendency for Interpersonal Victimhood, victim signaling, and narcissism: The need to be seen as a victim https://doi.org/10.1016/j.paid.2025.113597

常に「自分は被害者」と感じる性格特性があった

研究チームが注目したのは、「人間関係における被害者傾向」と呼ばれる性格特性です。

これは、特定の出来事に限らず、さまざまな人間関係や状況において一貫して「自分は被害を受けている」と感じ続ける傾向を指します。

この特性には主に4つの要素があります。

・自分の苦しみを周囲に認めてもらいたい欲求

・道徳的に自分は優れている感覚

・他者への共感の乏しさ

・過去の被害体験を何度も思い返す反すう傾向

です。

研究では、カナダ在住の成人400人を対象に、これらの傾向とナルシシズムとの関係が調べられました。

ナルシシズムには、大きく分けて2種類があります。

自信が強く支配欲のある「誇大型ナルシシズム」と、自己評価が低く批判に敏感な「脆弱型ナルシシズム」です。

分析の結果、被害者意識の強さは、誇大型よりも脆弱型ナルシシズムと強く結びついていることが分かりました。

また、両者は共通して「神経症傾向」、つまり不安や情緒不安定さとも深く関連していました。

このことから研究者は、被害者意識の背景には、自己の脆さや否定的感情をうまく調整できない心理状態があると考えています。

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