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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
history archeology

43万年前の「最古の木製道具」をギリシャで発見 (2/2)

2026.01.28 22:00:33 Wednesday

前ページ湖畔の泥が守った「43万年前の木製道具」

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ゾウの解体現場と、人類の技術的柔軟性

これらの木製道具は、切断痕が残るゾウの骨や石器、加工された骨と一緒に見つかっています。

これはマラトゥーサ1遺跡が、初期人類による動物解体や道具使用の現場だったことを示しています。

さらに、大型肉食動物の爪痕とみられる深い傷が残った木片も発見されており、人類と肉食獣が同じ獲物をめぐって競合していた可能性が示唆されました。

ゾウの骨には、人類による切断痕の後に、肉食獣がかじった痕跡が残っており、この場所が緊張感のある資源争奪の場だったことがうかがえます。

これまで知られている最古級の木製道具は、ドイツや中国、ザンビアなどで見つかっていますが、それらはいずれも今回の発見より新しい年代です。

ザンビアのカランボ滝では約47万6000年前の木材利用の証拠がありますが、こちらは道具ではなく構造材と考えられています。

今回の研究は、初期人類が石器だけに頼る存在ではなく、木という素材を選び、加工し、用途に応じて使い分けていたことを示しています。

見えなかった技術史が少しずつ姿を現す

木製道具は残りにくいため、これまでの考古学記録では「存在しなかった」かのように扱われてきました。

しかし、マラトゥーサ1遺跡の発見は、私たちが見落としてきた初期人類の技術の一端をはっきりと示しています。

石、骨、そして木を組み合わせて環境に適応していた人類の姿は、想像以上に柔軟で創造的でした。

43万年前の湖畔に残された、ささやかな木の道具は、人類の技術史がまだ完全には掘り尽くされていないことを静かに教えてくれます。

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