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自重の1万倍に耐える折り紙構造を発見。タクシーが4000頭以上の象を乗せられるのと同じ比率。イメージ / Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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14歳が「1万倍の重さに耐える折り紙」構造を発見、2万5千ドル獲得 (2/2)

2026.01.29 06:30:17 Thursday

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「自重の1万倍」の折り紙構造を発見し科学賞を受賞

実験の結果、「小さなパネル」や「より鋭い角度」が、確かに構造の強さを高める傾向があることが分かりました。

一方で、材料についてはウーさんの予想とは異なる結果が出ました。

もっとも「重さの割に強い」成績を示したのは、厚紙ではなく、一般的なコピー用紙だったのです。

ここで重要なのは、「どれだけ重さに耐えられるか」だけでなく、「自分の重さに対して、どれだけ支えられるか」という指標です。

災害現場で扱うシェルターでは、「強い」ことに加え、「軽くて持ち運びやすい」ことが非常に重要になります。

その意味で、コピー用紙のような薄くて軽い材料が、ミウラ折りのような折り構造と組み合わさることで、驚くほど効率の良い力学構造を生み出す可能性が示されました。

ウーさんによると、最終的にもっとも優れた条件のミウラ折り構造は、自重の1万倍を超えるほどでした。

彼は「これは、ニューヨーク市のタクシーが4000頭以上の象を乗せられるのと同等の比率だ」とコメントしています。

この研究は全米最大級の中学生向けSTEMコンテスト「Thermo Fisher Scientific Junior Innovators Challenge」で最優秀賞を受賞しました。

ウーさん自身は、獲得した2万5千ドルの賞金を将来の大学進学の資金に充てる予定だと話しています。

そして、今回の結果を踏まえ、「実際に使えるミウラ折りシェルターの試作」に挑戦したいと語っています。

紙で得られた知見が、金属や樹脂シートなど他の素材にも応用できれば、災害現場に持ち込める強くて軽いシェルターの実現に一歩近づくかもしれません。

折り紙は、ただの遊びではなく、「形」そのものが力を生み出す立派な工学の道具になり得ます。

14歳の折り紙研究は、身近な一枚の紙が、未来の防災技術につながることを明らかにしたのです。

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