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Credit: canva
psychology

恨みを抱くことが「体の病気」につながる可能性

2026.04.17 07:00:16 Friday

「アイツだけはどうしても許せない」

そんな気持ちを、長いあいだ胸の奥に抱え続けている人も少なくないでしょう。

しかし近年の心理学・医学研究は、その「恨み」が単なる感情の問題にとどまらず、体の健康にまで影響を及ぼす可能性を示しています。

最近の研究では、恨みを抱え続けることが慢性的なストレスや炎症を引き起こし、さまざまな病気のリスクを高める可能性が指摘されました。

また別の研究では、「許し」のプロセスがこうした悪影響を和らげることも報告されています。

では、なぜ「恨み」が体にまで影響するのでしょうか。

Resentment Is Bad for Your Health https://www.psychologytoday.com/us/blog/your-personal-renaissance/202604/resentment-is-bad-for-your-health

恨みは脳の「警報装置」を鳴らし続ける

人が強い恨みを抱く背景には、「処理されなかった感情」があります。

ポルトガルの研究では、つらい経験に伴う感情をうまく整理できない場合、その記憶は長期間にわたって残り続け、「持続的で苦しい恨み」へと変化することが示されています。

こうした恨みは、攻撃的な感情から無気力まで、幅広い心理的影響を引き起こし、人間関係や日常生活にも悪影響を及ぼします。

ここで重要なのが、脳の「扁桃体(へんとうたい)」と呼ばれる部位です。

扁桃体は危険を察知する「警報装置」の役割を持っており、恨みや恐怖に関連する記憶があると、体に対して「まだ危険が続いている」と信号を送り続けます。

その結果、体は常に緊張状態、いわば「サバイバルモード」に入り続けることになります。

この状態が長く続くと、ストレスホルモンの分泌が慢性的に高まり、炎症反応が強まり、免疫機能にも影響が及びます。

つまり、心の問題がそのまま体の問題へとつながっていくのです。

さらに別の研究では、過去の嫌な記憶を思い出すだけで血圧が上昇し、ストレス反応が強まることが確認されています。

興味深いことに、同じ記憶でも「相手への思いやり」や「人間としての共通性」を意識すると、この反応が和らぐことも示されています。

次ページ「許し」は心だけでなく体も回復させる

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