4つ目:失敗を「自分ごと」にしない(※ ただし日本人は注意点も)
続いては、失敗についての情報を自分の人格や価値に対する評価として受け取らないことです。
約1700人のアメリカ人を対象に行われた先行研究では、テストで正解した部分ではなく、間違えた部分に焦点を当てたフィードバックを受けた人は、その後の学習効果が低下しました。
本来であれば、間違えた部分を教えてもらうことは、学習に役立つはずです。
にもかかわらず、なぜ学習が妨げられたのでしょう?
研究者たちは、個人的な失敗に関するフィードバックが自己イメージを脅かし、参加者が情報から心理的に目をそらしてしまった可能性を指摘しています。
一方で、興味深いことに、参加者は他人が犯した失敗からは効果的に学ぶことができました。
他人の失敗であれば、自分の自尊心が傷つきにくく、何が悪かったのかを冷静に観察できるからです。
この結果から考えると、自分の失敗を振り返るときには、他人の失敗した事例を分析するような視点を持つことが役立つかもしれません。
「私は失敗者だ」と考えるのではなく、「この方法では、この条件下でうまくいかなかった」と捉え直すのです。
自分と失敗との間に少し距離を置けば、批判のように感じられたフィードバックも、問題を解くための情報として受け取りやすくなるでしょう。
※ ただし、このマインドセットには注意点があります。
それは、失敗に対する心理的反応が文化によって違うことが示されている点です。
元記事で紹介された研究によると、アメリカ人は確かに失敗より成功に焦点を当てると学習効果が高まったのですが、日本など一部の国では、成功より失敗に焦点を当てた方が、その後の学習効果が高まる傾向が見られたというのです。
ただ、ここには個人差もあるので、日本人だとしても、自分にしっくり合う方を見極めることが重要でしょう。






























