5つ目:「あえて失敗するやり方」を取り入れてみる
最後は、あらかじめ失敗することを想定した学習方法をご紹介します。
これは「生産的な失敗(productive failure)」と呼ばれるものです。
具体的には、なんらかの課題に取り組む際、最初から正しい方法をすべて教わってから取り組むのではなく、最低限の情報だけをもとに課題へ挑戦し、失敗を含めて、試行錯誤した後に正しい指導を受ける学習方法です。
この方法では、学習者は最初の段階で満足のいく答えを出せません。
しかし、一度自分なりに考えて失敗しておくことで、その後に正しい説明を受けた際、重要なポイントの飲み込みが早くなるといいます。
日常生活における「生産的な失敗」の活用例を見てみましょう。
たとえば、初めての料理に挑戦するとき。
このとき、最初からレシピの手順を細かく読み込んで、完全に暗記するのではなく、基本的な流れだけを確認して、まず一度作ってみます。
すると、「火加減が強すぎた」「調味料を入れる順番が違った」など、自分が理解できていなかった部分が具体的に見えてきます。
その後でレシピや解説動画を見直せば、最初から説明を読むだけの場合よりも、注意すべき点が印象に残りやすくなるのです。
他には、新しいスマホやパソコンを使うときなども有効です。
最初から説明書などを読み込むのではなく、とりあえず使ってみて、失敗や間違いを繰り返しながら、その都度で正しい操作法を学ぶと、適切な使い方がより身につきやすくなります。
まとめ
このように、失敗をうまく付き合っていくには、まず失敗した自分を必要以上に責めず、「誰にでも失敗はある」と受け止めることが大切です。
また、周囲からどう見られるかを気にしすぎず、「失敗した事実」と「自分自身の価値」を切り離して考える必要があります。
自信を持って間違えた経験や、うまくいかなかった試みも、正しい情報を受け取って振り返れば、次の学びにつながります。
失敗を避けることよりも、小さく試し、間違いから学び、次の行動を改善していく姿勢が重要でしょう。






























