同棲経験者ほど、再び誰かと暮らす関係を望んでいた
詳しい分析で特に目立ったのが、過去の同棲経験との関係です。
以前恋人と暮らした経験がある人は、そうした経験のない人より、将来結婚または同棲して、新しいパートナー関係を築きたいと考える傾向がありました。
つまり、過去の同棲関係がすでに終わっていても、その経験がある人ほど、その後も誰かと暮らす関係を望みやすかったのです。
ちなみに、男女とも、過去5年以内に同棲関係を終えた人は、6年以上パートナーと暮らしていない人より、再び同棲を望みやすいこともわかりました。
ただし、同棲を経験したことで次の共同生活を望むようになったのか、もともと誰かと暮らすことを好む人が同棲を繰り返し選んでいるのかは、この研究からは区別できません。
そして研究チームは、「一度離婚すると再婚には消極的になる」と予想していましたが、そのような関連は見られませんでした。
以前結婚していたこと自体は、再び結婚したいという希望を明確には弱めていなかったのです。
ただし男性では、結婚経験者のほうが、一度も結婚していない男性より将来の関係について「まだわからない」と答えやすくなっていました。
また、現在の生活状況では、大学を卒業した女性ほど結婚や同棲を望みやすい一方、持ち家のある女性では、結婚も同棲も望まない傾向が強くなっていました。
そして、子どもがいることは、将来結婚や同棲を望むかどうかとは明確に関係していませんでした。
今後子どもを持ちたい、または増やしたいと答えたのは女性の約20%、男性の約17%にとどまりました。
ただし参加者の約80%はすでに親だったため、多くの人にとっては「初めて子どもを持ちたいか」ではなく、「さらに子どもを増やしたいか」という意味合いになります。
女性では過去の結婚、同棲、母親であることと将来子どもを望むかどうかに明確な関連はありませんでした。
一方、男性ではすでに父親である人ほど追加の子どもを望みにくく、30代前半の男性は50歳に近い男性より子どもを望みやすい傾向がありました。
このように、今回の結果からは、30代、40代の独身者を単に「まだ結婚していない人」と見るだけでは、その実態を捉えきれないことがわかります。
結婚だけが唯一のゴールではなく、同棲や一人暮らしを含め、それぞれが異なる将来の形を思い描いているのです。

































