寿命を延ばしたのは、細菌のどんな力だったのか?

走磁性細菌らしさといえば、やはり磁石の粒です。
そこで研究チームは、マグネトソームを作れるかどうかが寿命の延びにかかわっているのかを調べました。
比べたのは、3種類のAMB-1です。
1つめは、自然のままのAMB-1(野生型)。
2つめは、RNM-AMB-1です。磁石に反応しない状態になっていますが、その状態が元に戻りうるタイプです。
3つめは、磁石に反応しないNM-AMB-1です。
もし「細菌を食べること」そのものが効いているなら、3種類とも同じように寿命が延びてもおかしくありません。
ところが結果は、きれいに分かれました。
寿命を延ばす効果がいちばん強かったのは、野生型のAMB-1でした。
RNM-AMB-1は、野生型ほどの効果を示しませんでした。
そしてNM-AMB-1を食べた線虫では、寿命が延びなかったのです。
研究チームはこの結果から、マグネトソームを作る力が、寿命を延ばすうえで大きな役割を果たしていたと見ています。
同じ細菌でも、磁石にかかわる性質しだいで、線虫への効き目が変わったことになります。
では、磁石を持つ細菌は、線虫の体の中で何を変えていたのでしょうか。

























