青・緑・赤の光を浴びた水面は、どれだけ速く下がったのか?

研究チームは、純水に青(450nm)、緑(532nm)、赤(635nm)の3色のレーザー光を当てました。
光は水面に45度の角度で当てました。強さは1平方メートルあたり約1000ワットで、太陽光に匹敵し、先行研究ともそろえた条件です。
湿り気の影響も確かめるため、湿度0.1%未満のカラカラに乾かした空気と、湿度27〜36%ほどのふつうの室内の空気の2通りで測りました。
1回の測定は「消灯30分→点灯30分→消灯30分」の3区切りで、光を当てている間だけ蒸発の速さが変わるかどうかを見比べます。
その結果、光を当てても、水面が下がるペースはほとんど変わりませんでした。
乾いた空気では、点灯中の蒸発の速さの変化は−1.8〜−0.8%にとどまりました。
室内の空気でも変化は−0.1〜0.7%で、光の色による決まった違いも見られませんでした。
先行研究で効果が最大とされた緑色の光でも、蒸発が速まる様子は現れなかったのです。
では、単に装置の感度が足りなかっただけなのでしょうか。
研究チームが見積もったところ、この測定で見分けられる変化の下限は約4.8%でした。
報告されていた約12%や約40%といった変化が本当に起きていれば、はっきり捉えられたはずの精度です。
また、光を当てていないときの蒸発の速さは毎分1.8〜2.2マイクロメートルで、先行研究の値(毎分約1.5および約1.2マイクロメートル)とも合っており、実験の条件がかけ離れていたわけでもありません。
3色の光と2通りの湿度、合わせて6つの条件のすべてで、光による蒸発の速さの意味のある変化は見られなかったのです。



















