「100億倍の光」を浴びても水は平然としていた
「100億倍の光」を浴びても水は平然としていた / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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「100億倍の光」を浴びても水は平然としていた (2/3)

2026.09.30 16:10:00 Wednesday

前ページ光で水が「はじき出される」という仮説

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青・緑・赤の光を浴びた水面は、どれだけ速く下がったのか?

青・緑・赤の光を浴びた水面は、どれだけ速く下がったのか?
青・緑・赤の光を浴びた水面は、どれだけ速く下がったのか? / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

研究チームは、純水に青(450nm)、緑(532nm)、赤(635nm)の3色のレーザー光を当てました。

光は水面に45度の角度で当てました。強さは1平方メートルあたり約1000ワットで、太陽光に匹敵し、先行研究ともそろえた条件です。

湿り気の影響も確かめるため、湿度0.1%未満のカラカラに乾かした空気と、湿度27〜36%ほどのふつうの室内の空気の2通りで測りました。

1回の測定は「消灯30分→点灯30分→消灯30分」の3区切りで、光を当てている間だけ蒸発の速さが変わるかどうかを見比べます。

その結果、光を当てても、水面が下がるペースはほとんど変わりませんでした。

乾いた空気では、点灯中の蒸発の速さの変化は−1.8〜−0.8%にとどまりました。

室内の空気でも変化は−0.1〜0.7%で、光の色による決まった違いも見られませんでした。

先行研究で効果が最大とされた緑色の光でも、蒸発が速まる様子は現れなかったのです。

では、単に装置の感度が足りなかっただけなのでしょうか。

研究チームが見積もったところ、この測定で見分けられる変化の下限は約4.8%でした。

報告されていた約12%や約40%といった変化が本当に起きていれば、はっきり捉えられたはずの精度です。

また、光を当てていないときの蒸発の速さは毎分1.8〜2.2マイクロメートルで、先行研究の値(毎分約1.5および約1.2マイクロメートル)とも合っており、実験の条件がかけ離れていたわけでもありません。

3色の光と2通りの湿度、合わせて6つの条件のすべてで、光による蒸発の速さの意味のある変化は見られなかったのです。

次ページ100億倍の光でも、水面の分子は動じなかった

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