人間は「息を吸うとき」より「吐くとき」のほうが反応速度が速いと判明
人間は「息を吸うとき」より「吐くとき」のほうが反応速度が速いと判明 / Credit:Canva . 川勝康弘
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人間は「息を吸うとき」より「吐くとき」のほうが反応速度が速いと判明 (2/3)

2026.09.30 18:00:20 Wednesday

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反応時間に41ミリ秒の差

反応時間に41ミリ秒の差
反応時間に41ミリ秒の差 / Credit:Canva . 川勝康弘

呼吸の段階ごとに、反応の速さは本当に違うのでしょうか。

これを調べるため、研究チームは、18歳から33歳までの健康な成人35人に、鼻から出入りする空気の流れを測る装置をつけ、簡単な課題をしてもらいました。

課題は、画面の赤い四角が不意に黄色へ変わった瞬間に、できるだけ速くスペースキーを押すというものです。

研究チームが調べたのは、色が変わった瞬間の呼吸です。

そのときに息を吸っていたのか、吐いていたのか、呼吸の合間の休止中だったのかで、キーを押すまでの時間を比べました。

結果、今回の参加者では、一呼吸にかかる時間は平均でおよそ4秒であることがわかります。

具体的には、吸うのにおよそ1.4秒、吐くのにおよそ1.7秒かかっていました。

残りのおよそ1秒は、吸い終わりと吐き終わりに訪れる、空気の流れが止まる短い休止の合計です。

吸う・止まる・吐く・止まるという自然なリズムが、課題の間も続いていたのです。

次に合図が出たときの反応時間の平均を比べると、

息を吸っている最中はおよそ325ミリ秒

吐いている最中はおよそ313ミリ秒

呼吸の合間の休止中はおよそ303ミリ秒

となっていました。

吐いているときと休止中はほぼ統計的に差がなかったものの、どちらも吸っているときより速く反応できたわけです。

「 吐いている最中 ≒ 呼吸の合間の休止中 > 吸っている最中 」という並びです。

さらに一呼吸を20の区間に分けて細かくみると、いちばん反応が遅かったのは、息を吸い込む勢いがピークに達するあたりで、この区間と最も反応が速かった区間との差は約41ミリ秒となりました。 

呼吸位相とRT
呼吸位相とRT / 図を見ると、反応が速い区間は吐く息の側に寄っており、いちばん短いのは吐ききったあたりでした。

吸うときと吐くときの平均差が約12ミリ秒なのに対し、最も速い区間と遅い区間の差は、その3倍以上あったことになります。

研究では、35人のうち27人(4人に3人以上)で、吸うときより吐くときのほうが速く反応していました。

次ページとっさに動くなら吐く息、思い出すなら吸う息?

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