白昼夢にふけっている時の脳の状態
人が白昼夢にふけっているときは、高次の認知活動を担う脳の領域が活動しているといわれている。白昼夢の時に働く脳の部位と、自分の経験を思い出したり、将来の計画を立てるときに活動する脳の部位とは重複が大きいらしい。
白昼夢は高次の認知活動だが、人間の脳には高次の認知活動をさらに高いレベルからモニターしてコントロールする働きがある。これはメタ認知と呼ばれている。
このメタ認知能力が高いといわれるのが、冒頭の条件に挙げられた「マインドフルネスの傾向の高い人」だ。
マインドフルネスとは、「瞑想」のような行為を指すことも多いが、今回は「今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な精神状態」として触れている。この精神状態が実現できれば、何かに集中でなかったとしても自分を責めることなく現状を受け入れ、淡々ともとの活動に注意を戻すことができる。
一方オタクについても研究者は、「自分の好きなアニメやゲームの登場人物と空想上で恋愛を楽しんだりすることが知られており、白昼夢の達人である」と記述している。…オタクに好意的すぎて逆に不安になってくる。