ペリシテ人の巨人兵・ゴリアテ
この調査により、エーゲ海方面から地中海東海岸に進出した「海の民」の一派と考えられていた彼らが、本当に海を渡ってイスラエルに上陸していたことが明らかとなった。
彼らはかつて、現在のパレスチナのガザ地区などを拠点にしてヘブライ人居住区に進出し、鉄器を使用することで大きな勢力となったことで知られている。
ヘブライ人はいくつかの部族に分かれて戦っていたため、不利な戦いを強いられていたが、紀元前11世紀にダヴィデ王が各部族を統一し、ヘブライ王国を建国することで、ペリシテ人を打ち破ったのだ。
また旧約聖書の「サムエル記」には、身長約2.9メートル、57キロの鎧を身にまとい、7キロの槍を持つペリシテ人の巨人兵・ゴリアテ(ゴライアス)が記されている。
今後もペリシテ人についての研究が進めば、この超人・ゴリアテの存在が明らかにされる日がくるかもしれない。