虫歯治療を革新する「チデグルシブ」
これらの治療法に取って代わる可能性があるのが「チデグルシブ」です。
チデグルシブは、普段、他の細胞に変化することのない幹細胞の潜在能力を引き出し、分化を促す力を持っています。
方法としては、コラーゲンでできた小さなスポンジにチデグルシブを含ませ、虫歯の穴に詰めます。すると、周囲にある歯の幹細胞を刺激し、分化増殖させることで、象牙質が自然再生し始めるのです。
そして、コラーゲン質のスポンジも徐々に分解してなくなり、象牙質の一部へと変わっていきます。
この方法は、従来の詰め物による強度の劣化や詰め物自体の修復治療といったデメリットを完全に除去できる画期的なものなのです。
KCLの研究チームは、過去5年にわたる人への臨床試験の中で、チデグルシブが虫歯を修復するのに十分な量の象牙質を再生できるかどうかをテストしてきました。
また、チデグルシブの適用可能範囲や安全性、さらには再生された象牙質が、自然に生成されるものと似ているかどうかも綿密に調べています。
その結果、「患者への実用化は十分に可能」と判断されました。
研究主任のポール・シャープ氏は「チデグルシブによる治療は非常にシンプルで簡単なものであり、コストの削減も期待できる」と話します。
今後の虫歯治療は、痛みもなく、安価で、気軽にできるものになるかもしれません。
すごいですね。カリエス治療の革命ですね。
根管治療は歯科医師も患者さんも治療時間が長いため疲れます。しかも
複数回の治療が必要です。
抜髄はしません。ドッグベストセメントかmtaを使っています。