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人類の月面生活が近づいた!月面の利用可能な水氷分布マップをESAが作成 (2/2)

2020.04.06 Monday

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月面で直接採取資源の利用可能性を探る

この調査では、上のマップを元に地表下に水氷が存在する可能性のある場所を、ドリルで穿ちサンプルを採取するといいます。

ドリルの名前は「ProSEED」です。

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こんな感じの使徒がいましたね。/Credit:ESA

「PROSPECT」は内部に化学研究所「ProSPA」を持っていて、そこでこのサンプルを1000℃まで加熱して、含まれる元素を抽出できるかのテストを行います。

まさに資源利用可能かどうかのテストをその場で直接行ってしまうのです。

うまく行けば、これは将来月面基地を建設する際の建築材料を取り出したり、宇宙飛行士が月で生活するために必要な飲料水や酸素が月面で生産できるようになります。

現在月では酸素の存在は確認されていますが、水素はほとんど見つかっていません。

水にせよ酸素にせよ、いちいち資源を地球から月へ運び込むということを考えるとそれは大変なコストのかかる問題になります。

月面で人類の活動に必要な資源を抽出するということは、月面基地建設においても非常に重要なステップです。

また、この調査では、サンプル分析から、炭素、酸素、窒素、水素などの主要な元素の精密同位体測定も行います。

これにより、地球ー月系の化学物質の起源、進化、配置がどのように変化して行われたかの洞察も得られるだろうといいます。

これは太陽系内に元素がどのように分布したかを知るための、手がかりを与えてくれるでしょう。

現在世界共同で着々と進められている月面調査。しかし、それは太陽系を調査するという壮大な計画の前哨戦に過ぎないそうです。

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Credit:JAXA

月面基地が完成すれば、それを橋頭堡として火星有人探査を目指すといいます。

生きている間にどこまでミッションの完遂を目撃できるんでしょうか。

ワクワクする話ですね。

月の砂「レゴリス」から酸素を取り出す技術が実用段階へ 完成すれば月面基地建設も可能に

reference: ESA,universetoday/ written by KAIN

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