40周年パックマン
パックマンは、インベーダーゲームが空前の大ヒットを遂げた後、ナムコの開発者が女性やカップルもゲームセンターに呼び込もうというコンセプトで制作したゲームです。
そのため、それまで無機質で記号的だったゲームに、コミカルなキャラクター付けがされています。
やったことない人も今では多いかもしれないので、基本的なゲームのルールを説明すると、パックマンは迷路内に配置されたドット(黄色い点)を、モンスターにぶつからずに全部回収することが目的です。
モンスターは全部で4匹いて、真ん中の巣から徐々に外へ出てきてパックマンの邪魔をします。
モンスターはカラフルに色分けされ可愛らしい姿をしていますが、このモンスターたちには、赤はしつこく追いかけ、オレンジは気ままに動き回っているだけというように、ちゃんと性格が用意されています。
たまに現れる大きなドット(パワークッキー)を取ると、関係は逆転してモンスターは青いゴーストに変わってパックマンに食べられるようになってしまいます。そのためパックマンから逃げるように移動します。
GameGANはこうした基本的なルールや、画面構成をゲームのプレイ画面の記録や、プレイヤーのキー操作を取り込むだけで学習し再現したのです。
「これは、GANベースのニューラルネットワークを利用してゲームエンジンをエミュレートする最初の研究です」とNVIDIAの研究者Seung-Wook Kim氏は述べています。
GameGANは複数のレベルや、別のバージョンで学習を続ければ、これまでにないゲームレイアウトも生成するようになるといいます。
GameGANで再現されたパックマン。/Credit:nv-tlabs,GameGAN
これには、今回の研究のためにデータを提供したバンダイナムコリサーチの人も「驚いた」と話しているそうです。