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赤ちゃんが鏡を見てはしゃぐのはなぜ? (2/2)

2020.06.22 Monday

前ページ鏡の私は私なのか?

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理想的な自分の姿

「自我」とは自分の意志で自分のやりたいことを見つける、自分のやりたいことがわかるということです。

これはつまり理想を手に入れるということでもあります。

他者の存在は「理想的な自分」の原型です。憧れの人物を見つけて、自分も同じことをしたい! こうありたい! と考えることで自我は形成されていきます。

その最初のプロセスが、鏡に写った自分であり、それは最初に見つける「理想的な自分」なのです。

こうした鏡像段階で自我を獲得したプロセスは、生涯に渡って人に影響を与え続けます。

人は先に理想となる原型を見つけて、それを真似て自分に一致させていきます。

理想的な自分と自分自身を一致させるために必要になるのが、他人からの評価です。

「似合ってるよ」とか「素敵だね」というような賛辞の言葉は、理想と自分を一致させていくためのプロセスです。こうして人は、「それが自分だ」と自我を獲得していきます。

自撮り画像を褒めてもらいたい、といった承認欲求もここからくるものです。

鏡を見るとき、私たちは単純に自分が映っていると考えているわけではないようです。

それは最初の「理想的な自分」であり、そして自分が理想に近づいたか、自分によく似た他者として客観的に評価しているのかもしれません。

画像
Credit:depositphotos

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reference: scienceabc/ written by KAIN
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