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48,000年前の”ユーラシア大陸最古の弓矢”が発見される!

2020.06.16 Tuesday

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Credit:Michelle C. Langley
point
  • スリランカの洞窟から48,000年前の弓矢が発見される
  • ユーラシア大陸最古の弓矢の発見は技術革新の証拠であり、古代人の能力の高さを物語っている
  • 弓矢の他にも骨や歯で作られたナイフや鉱石顔料などが見つかる

古代人にとって「狩り」を効率的に行うことは非常に重要であり、その方法が新しく生み出されることは、人類の技術革新の起源とも言えるイベントでした。

歴史的な技術革新において「弓矢」は非常に重要なものであり、考古学者たちは、「いつから弓矢が使用されていたのか」という点に関心を抱いています。

そして最近、オーストラリア・グリフィス大学、人類進化研究センターの研究員であるミシェル・ラングレー氏らによる研究チームは、ユーラシア大陸最古である48,000年前の弓矢を発掘しました。

この発見は、技術革新が世界中で起きたことの証拠であり、古代人の能力の高さを示すものとなっています。

弓矢は技術革新の証明

現在見つかっている最も古い弓矢は、約64,000年前のものだと考えられており、南アフリカのシブドゥ洞窟で見つかりました。

古代の弓矢はその他の場所でも見つかっており、アフリカ以外で最古のものは、ドイツの18,000年前の弓の断片でした。

この事例が示しているように、人類の技術革新の起源の多くは、アフリカの草原や海岸、あるいはヨーロッパの温帯環境から見つかっています。

対照的にアジアの熱帯雨林のような極端な環境では、人類が存在してきた深い歴史はあるものの、技術革新の証拠はあまり見つかっていなかったのです。

こうした背景により、考古学者たちは「技術革新は一部の地域で起こるもの」と考えていました。

ところが、今回の新しい調査と研究によって、スリランカの熱帯雨林の洞窟「ファ・ヒエン・レナ」から48000年前のもの思える弓矢の矢尻が発見されました。

これは見つかった弓矢の中で2番目に古いものであり、ユーラシア大陸では最古です。

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