ユーラシア大陸最古の弓矢
基本的に古代の弓矢全体が現代まで保存されることはありません。なぜなら、弓矢は主に木や筋、繊維のように腐りやすいものから作られるからです。
ですから弓矢の証拠として発見されるものは硬い矢尻である場合が多いのです。
今回見つかった証拠も、骨で作られた矢尻でした。
最初は「尖った骨」として扱われていましたが、高出力の顕微鏡で分析することで、強い衝撃によってできた損傷が認められました。これは骨を棒に固定して高速で獲物に撃った時に生じる損傷です。
つまり、「尖った骨」が「弓矢の矢尻として使用された」という情報を得ることができたのです。