8000年前の植物画を分析
先史時代の芸術といえば、洞窟壁画に描かれた動物や人間像を思い浮かべる人が多いでしょう。
実際、旧石器時代から新石器時代にかけての芸術表現は、主に動物や人物が中心でした。
ところが、紀元前6200〜紀元前5500年頃に北メソポタミアで栄えたハラフ文化の彩文土器には、花や枝、低木、樹木といった植物モチーフが体系的に描かれていたのです。
研究チームは、ハラフ文化に属する29遺跡の発掘報告を横断的に精査しました。
全体としては数万点規模の彩文土器の資料があり、そのうち統計的に数えられた5148点の装飾土器の中から、植物が描かれた786点を抽出して分析しています。(※画像はこちら)
これまで幾何学模様として扱われてきた文様の中に、植物として解釈できる図像が多数含まれていることに着目したのです。
その結果、植物モチーフは大きく4種類に分類されました。
花が375例、枝が291例、低木が90例、樹木が30例です。
注目すべき点は、これらが特定の一遺跡に限られた現象ではなく、ハラフ文化のほとんどの遺跡で確認される広がりを持っていたことです。
つまり植物は、偶然の装飾ではなく、意識的に選ばれた主題だったと考えられます。
さらにこの「最古級の植物画」からは、「数学的」な意味を読み取ることができます。次項で確認してみましょう。


























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