アルコール代謝にかかわる遺伝子内部に甘味の好みを発見
研究者らは実験参加者に、甘味に対する好き嫌いを5段階で評価してもらい、甘味の好き嫌いに関連する遺伝的要因(特に一塩基多型)が存在するのか調査しました。
結果、12番染色体に存在するアルデヒド脱水素酵素2(ALDH2)遺伝子の内部に、甘味の好き嫌いを制御する一塩基多型(rs671)を発見したとのこと。
rs671は欧米人にはみられず、東アジア人だけにみられる一塩基多型の部位であり(欧米人はここにバリエーションがない)、アルコール代謝にかかわるアルデヒド脱水素酵素2遺伝子の能力を決めています。
そこで研究者がアルコールの強さと甘味の好き嫌いの関係を調べたところ、2本の染色体の両方がG(グアニン)でお酒に強い場合は甘いモノが嫌いである一方、両方がA(アデニン)でお酒に弱い場合は甘いものが好きという逆相関の傾向を発見しました。
またこの逆相関の関係は、女性より男性のほうが特に強くみられたとのこと。