- アメリカ手話を瞬時に音声翻訳する手袋が開発される
- 手や指の動きを感知し、対応するアルファベットや言葉を音声として発信してくれる
- 現在、660のジャスチャーを認識可能
翻訳システムの進歩は、様々な言語を瞬時に翻訳可能にしています。翻訳形態も多様であり、文章だけでなく音声の翻訳も一般的になりました。
そして翻訳可能言語には「手話」までも含まれるようになってきています。
最近、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の生物工学者ジュン・チェン助教らによって、アメリカ手話を英語音声に翻訳できる手袋が開発されました。
スマート手袋は指や手の動きから手話言語を読み取ることが可能であり、アプリを通して音声に変換されます。
手話翻訳の難しさ
手話の自動翻訳は、他の自動翻訳に比べて開発が遅れています。
なぜなら、手話は指だけでなく手のひらや腕全体の動きを使って表現されるものだからです。
指だけで1つの「アルファベット」を表現し、それらを繋げて言葉にできますが、大抵の場合は、1つの「動作」によって1つの「言葉」を表現します。
例えば、アメリカ手話では「すぼめた指を口元に持ってくる」動作が「食べる」という言葉を表わすのです。
また、表情は手話の一部であり、アメリカ手話の文法の半分は顔の表情にあると言われるほどです。
つまり、手話は「指・手の動き」「腕全体の動き」「表情」のすべてが合わさった言語であり、これらすべてを情報としてスキャンするのは非常に難しいようですね。
しかし、研究者たちの努力は手話翻訳を徐々に可能にしています。