先月の「ベスト3」実際にどう見えた? レポート
今回のレポートでは、木星、土星、火星、金星が月と一緒に写っていることで、惑星の明るさの比較がよくできますので、そこにもご注目ください。
「8月の星の見どころ」から、まず観測を行ったのは、Best2にあげた、8月2日(日)の「土星&木星と月の3天体が共演」です。
月が明るいので、惑星単独で見たときほどのキラキラ感は減少してしまいますが、それでも負けないのは、さすが惑星。
また、Best2であわせて言及していた、「下弦の月と、火星が視野5度内に接近」も、雲がほんのりかかっていましたが、観測することができました。
次に観測したのは、Best1の「明け方の空に金星と細い三日月が並ぶ」です。8月15日(土)と16日(日)に見られましたが、三日月の内側に金星が位置して、より絵になる16日(日)を狙いました。
観測を始めた日の出1時間前は雲がかなり多く、よく見えませんでしたが、だんだん雲が薄くなって美しい姿を観測できました。
少しぼやっとはしていますが、幻想的と言えるかもしれません。金星は非常に明るいため、空が白んできても長い時間見え、空のグラデーションの変化ともに楽しめるのも魅力です。
最後にBest3の「ペルセウス座流星群の極大」の観測を12日(水)~13日(木)と行いましたが、世の中では一番話題になっていたものの、筆者のいる都内の天気はあまり良くありませんでした。
12日(水)の夜空は一部を除き雲に覆われていて、夜通し観察するのは現実的ではありませんでした。そして、13日(木)も数時間観測に挑戦したものの、見られたのは1つでした。
今月は、2018年の大接近に準じるほど地球に接近して非常に輝く火星と、まだまだ明るい木星、土星を一度に観測することができます。そうそうあるチャンスではないので、見逃さないようにしましょう。
また、来月の10月1日(木)は、中秋の名月となります。気候的に長時間夜空の下にいても心地よい季節になっていきますので、ゆっくりと星を見上げる時間をとってみてはいかがでしょうか。