亜麻仁油がひび割れを修復する
最初に研究チームが注目したのは、CPI(colorless polyimide)と呼ばれる材料です。
CPIは無色透明でありながら耐久性と引張強度において優れており、ガラスの代替品として活用されています。
特に航空業界、太陽電池、折り畳み式スマホ画面に現在利用されているとのこと。
そしてチームはこのCPIの特性を改ざんせずに自己修復を実現させるための方法を探りました。
その結果、亜麻仁油(アマニあぶら)の特性が役立つと判明。
亜麻仁油は亜麻の種子から得られた油であり、一般的に食用・油絵具・木製品の仕上げとして利用されてきました。
しかし、亜麻仁油には空気に触れると硬化しやすいという特性があり、CPIの亀裂に染み込み修復することも可能とのこと。
研究チームはこの特性を利用し、ひび割れても自己修復する材料を開発することにしました。