大人は思春期のころに聴いた曲を好むという調査結果
研究チームは、曲の好みと年代の関係性を知るために、18~82歳までの470人の成人が好む楽曲を調査しました。
参加者は、65年間(1950~2015年)にわたってヒットチャートに登場した111のポップソングから自分が好きな曲を選び、その曲を3つの要素で評価しました。
評価された要素とは、①どれほど過去の記憶を呼び起こしたか ②曲への親しみやすさ ③曲に対する好みの程度 です。
そして調査の結果、全体として、参加者が思春期のときにヒットチャートにあった曲は①と②の評価が高いと判明。
つまり思春期に聴いた曲は、いつまでたっても親しみやすく、懐かしい気持ちにさせる効果があったのです。
ちなみに、過去を思い出す効果が最も強かったのは、14歳ごろに聴いた曲だったとのこと。
さらに40歳以上の人は、③好みの程度 においても、他の曲よりも思春期の曲を高く評価しました。
しかし比較的若い年代である18~40歳においては、思春期の曲を好む傾向はそこまで強くありませんでした。場合によっては生まれる前にリリースされた曲の方が、評価が高いこともあったのです。