緊縛プレイを好む人は、過去に虐待を受けているのか?
緊縛プレイを好む人やサディズムまたはマゾヒズムな人の嗜虐的性向は、「BDSM(Bondage , Discipline ,Sadism , Masochism)」と呼ばれます。
これまで多くの人は、「BDSMを好む傾向が虐待など過去のトラウマから来ている」と考えてきました。
ところが、BDSMに関する実証的研究はほとんど存在していません。
そこでSchuerwegen氏ら研究チームは、BDSMを好む人々と一般の人々の両方で、心理的調査を行ないました。
研究には771人のBDSM集団と518人の一般集団が参加し、幼少期における外傷経験との関連性が明らかにされました。
その結果、BDSMの好みと幼少期の虐待は無関係だと判明。
ただし、参加者のうち何人かは、成人期に殴打などの身体的虐待を経験したと報告しています。