六方晶ダイヤモンドは天然のダイヤモンドより硬い?
これまで科学者たちは天然のダイヤモンドよりも硬い素材を探し求めてきました。
そしてその可能性を秘めた物質が見つかりました。それが「六方晶ダイヤモンド」と呼ばれるものです。
通常、天然ダイヤモンドの結晶構造は、炭素原子が立方体のように配置された立方晶系です。
ところが六方晶ダイヤモンドは六角柱のような構造をもっており、大きな熱と圧力の結果、生成されます。
自然界では、隕石が地球に衝突した際に作られることがあり、隕石の衝突地点で発見されます。
また研究室で人工の六方晶ダイヤモンドを作成することも可能です。
しかし、これらはどれも小さすぎたり一瞬で崩れたりするため、正確な硬さを測定できません。
理論上では六方晶ダイヤモンドが天然ダイヤモンドよりも硬いはずなのに、だれもその硬さを確かめることができていなかったのです。
そんな中、新しい研究では、人工ダイヤモンドを作成し、その剛性を測ることに成功しました。