手汗で発電するデバイス
手汗で発電するデバイス / Credit:JacobsSchoolNews(Youtube)_Fingertip-powered wearable(2021)
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「手汗」で発電する発電機が登場 (2/2)

2021.07.15 Thursday

前ページ絆創膏のように指先を包む発電デバイス

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寝ているだけで電子腕時計に十分な電力を供給可能

指先の汗から発電可能
指先の汗から発電可能 / Credit:Lu Yin(UCSD)_A passive perspiration biofuel cell: High energy return on investment(2021)

新しいデバイスには電極が内蔵されており、電極上の酵素が汗の成分(乳酸と酸素)と化学反応を起こします。

これにより10時間の睡眠から1cm2あたり400mJの電気エネルギーを生成することに成功しました。

ただ寝ているだけで、電子腕時計に24時間分の電力を供給できるのです。

さらにこのデバイスには、電極の下に「圧電材料」が備わっています。

これにより指で押したときの圧力でも電気を生成可能。

指先に圧力が加わることで発電
指先に圧力が加わることで発電 / Credit:JacobsSchoolNews(Youtube)_Fingertip-powered wearable(2021)

デバイスを1本の指に装着すると、1時間パソコンを利用する(適度なキーボード入力とマウスクリック)だけで、30mJ収集できました。

得られる量は少ないですが、「普段通りに生活するだけで電力が得られる」というメリットがあります。

心拍数や血糖値などを計測する軽量センサーを稼働させるには十分な発電量です。

とはいえ現段階では、化学反応のカギとなる酵素が2週間後には分解して効果を失います。

研究チームは、恒久的な発電が可能となる酵素を作成するため、さらなる研究を行う予定です。

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