「ええっと」というとき脳で何が起きるかを頭蓋骨をあけて確認する
人々がスピーチを行うとき、多くの場合「ええっと」や「え~」などの一時停止が含まれます。
この奇妙な一時停止現象は人種や文化・言語体系を超えて全ての人類にみられます。
しかしながら、現在まで「ええっと」が起こるとき、脳でどのような反応が起きているかは、あまり知られていませんでした。
そこで今回、オハイオ州立大学の研究者たちは、てんかんの手術を控える被験者たちの頭蓋骨を切開し、電極を脳に直接配置することで「ええっと」の謎を解明しようと試みました。
調査にあたっては、被験者たちは脳に電極を配置された状態で、目の前に特定の画像を提示され
「カバ」「水たまり」「夏」「入浴する」
という4つの言葉を入れた説明を行うように指示されました。
また提示された画像は「カバ」「水たまり」「夏」「入浴する」のどの単語とも状況が一致しにくく、被験者たちにとっては過酷な課題となります。
しかしそれこそ、研究者たちの望む状態でした。
困難な課題を前にして被験者たちの全てが「ええっと」と言葉を一時的に止めたからです。
そして研究者たちは、被験者が「ええっと」となる瞬間の、脳の活動を記録していきました。
すると、興味深い結果がみえてきました。