泳ぐイノシシが離島に侵攻している

瀬戸内海に浮かぶ穏やかな島に、ある日突然イノシシが姿を現したら――そんな出来事が現実に起こりました。
香川県の小豆島では、19世紀後半までにイノシシが絶滅したとされ、1990年頃まで公式な生息記録がありませんでした。
ところが2010年頃から島内でイノシシの目撃情報や農作物被害が相次ぎ、島には存在しないはずのイノシシがなぜか増え始めたのです。
島民にとってそれは謎の「侵入者」であり、いつ、どこから来たのか誰もわかりませんでした。
島に突然現れた厄介者に、地元の人々は「誰かがイノシシを船で持ち込んだのではないか」と考えたくなったことでしょう。
しかし人為的な持ち込みが原因とは限りません。
というのも、あまり知られてはいませんが、イノシシは泳ぎが得意な動物です。
これまでにも瀬戸内海をはじめ日本各地で、イノシシが海を渡って離島に侵入するケースが報告されています。
では、小豆島で急増したイノシシも本当に自力で海を泳いで渡ってきたのでしょうか?
もしそうだとしたら、どうやってそれを証明すればいいのでしょう。
この謎に挑むため、研究者たちは小豆島周辺で捕獲されたイノシシから組織サンプルを集めてDNAを抽出し、イノシシたちの「遺伝子系統図」を作りました。
その結果、小豆島のイノシシの遺伝的プロフィールは四国の個体群と酷似しており、本州の個体とは明瞭に異なっていました。
加えて、DNAは島に侵入したイノシシ集団が1つではなく2つあったことも示しました。
島内のイノシシのミトコンドリアDNAのタイプAとBは、それぞれ異なる系統集団に対応しており、遺伝子解析の結果から小豆島には二系統のイノシシが別々に侵入した可能性が示唆されました。
これらの証拠から、研究者たちは小豆島のイノシシは北側の本州ではなく南側の四国から泳いで渡ってきたと推定しました。

























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