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オオカミとピューマ、イエローストーンでの共存の方法とは? / Credit:Canva
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狼とピューマ、2種の「頂点捕食者」は成立する?”ある方法”で共存していた

2026.03.02 06:30:44 Monday

生態ピラミッドの頂点に位置する頂点捕食者たち。

もし別々の頂点捕食者が同じ場所で増えていくと、どんなことが生じるのでしょうか。

米国オレゴン州立大学(OSU)を中心とする研究チームは、イエローストーン国立公園におけるオオカミとピューマの関係を9年間にわたって追跡しました。

その結果、両者の相互作用が主に「獲物の強奪」によって駆動されていること、さらにピューマが食性を変えることで競争を緩和していることを明らかにしました。

研究成果は2026年1月26日付で『Proceedings of the National Academy of Sciences』に掲載されています。

Changes to cougar diets and behaviors reduce their competition with wolves in Yellowstone, study finds https://www.eurekalert.org/news-releases/1113729
Diets, dominance hierarchies, and kleptoparasitism drive asymmetrical interactions between wolves and cougars https://doi.org/10.1073/pnas.2511397123

「戻ってきた頂点捕食者」2種が、同じ場所で増えると何が起きる?

オオカミとピューマは、ともに北米を代表する頂点捕食者です。

しかし20世紀には、家畜被害への懸念などを背景に大規模な駆除が行われ、両種は大きく数を減らしました。

特にオオカミは米国本土の多くの地域から姿を消します。

一方、単独で行動し人目につきにくいピューマは、山岳地帯などに局所的に残りやすかったと考えられます。

そんな中、彼らに転機が訪れたのは、1960年代から1970年代にかけての保護の流れでした。

ピューマは保護のもとで個体群が回復し始め、そこに1995年、イエローストーンへオオカミが再導入されます。

こうして、先に回復し始めたピューマの景観に、後からオオカミが戻る形で、長い空白期間を経て両者が再び同じ舞台で重なり始めたのです。

では、頂点捕食者同士はどのように競争し、どうやって共存しているのでしょうか。

研究チームは2016年から2024年まで、GPS首輪を装着したオオカミ38頭、ピューマ18頭を追跡しました。

さらに3,929件の潜在的捕食地点を現地で調査し、実際の摂食イベントを確かめています。

オオカミの摂食は852件で、そのうち716件が自力での捕殺でした。

ピューマは520件の摂食が確認され、そのうち513件が自力捕殺です。

加えて研究者たちは、GPSの移動パターンから「獲物を仕留めた可能性が高い場所」を推定する機械学習モデルを作りました。

そのうえで、それぞれの動物が、相手に近づいているのか、避けているのかを解析しました。

結果ははっきりしていました。

両種の接触の約42%は、ピューマが獲物を仕留めた地点で起きていました。

反対に、オオカミが獲物を仕留めた地点での接触は、調査期間を通じて1件しか確認されませんでした。

さらに2016年から2024年の間に確認された成獣ピューマ12例の死亡のうち2例はオオカミによるものでしたが、オオカミ90例の死亡の中にピューマが原因となったものはありませんでした。

では、これらの結果は何を意味するのでしょうか。

次ページピューマは食性を変化させることで「オオカミ」に適応していた

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