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Credit: canva
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カニが「横歩き」を始めた時代が明らかに

2026.04.24 18:00:38 Friday

カニは他の多くの生物とは違い、「横方向に歩く」という特殊な移動をします。

この奇妙な動きは、一体いつごろ獲得されたのでしょうか?

長崎大学の研究チームが、カニの横歩きの起源について調査。

その結果、カニの横歩きは約2億年前の共通祖先に遡ることが示されました。

研究の詳細は2026年4月21日付で国際誌『eLife』に掲載されています。

カニはいつ「横歩き」を獲得したのか ―約2億年前の共通祖先に由来し、多様化につながった可能性― https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/science/science450.html
Evolution of sideways locomotion in crabs https://doi.org/10.7554/eLife.110015.1

横歩きは「一度だけ」生まれた進化だった

カニの横歩きは、動物界全体で見ても非常に珍しい移動様式です。

しかし、すべてのカニが横に歩くわけではなく、中には前に歩く種類も存在します。

では、この横歩きは何度も繰り返し進化したのでしょうか。

それとも一度だけ生まれた特別な特徴なのでしょうか。

研究チームはこの疑問を解くため、50種のカニを対象に行動を観察。

円形の水槽内で10分間の移動を記録し、進行方向を分析したところ、35種が横歩き、15種が前歩きと分類されました。

さらにこのデータを、344種・10遺伝子に基づく最新の系統解析と統合し、進化の歴史を再構築しました。

その結果、横歩きは前方向に歩く祖先から「一度だけ」進化した可能性が高いことが示されました。

そしてこの動きは、その後の進化の中でほとんど失われることなく、多くのカニに受け継がれてきたと考えられます。

つまり、横歩きは何度も生まれた“ありふれた特徴”ではなく、一度の進化で成功し、そのまま広がった「当たりの戦略」だったのです。

次ページ2億年前の地球変動とカニの繁栄

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