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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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植物は「雨の音を理解している」と判明ーー雨の音を聴かせると驚きの変化が

2026.04.23 18:00:58 Thursday

雨の音を聞くと、なぜか心が落ち着くという人は多いでしょう。

しかし、その雨音を「感じている」のは人間だけではないかもしれません。

米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームは、植物の種子が雨の音に反応し、その結果として発芽が早まることを明らかにしました。

実験では、雨音にさらされた種子が、そうでない種子よりも大幅に早く発芽するという驚きの結果が得られました。

つまり植物は、単に水を受け取るだけでなく、「雨が降っていること」そのものを音として感じ取り、成長のタイミングに利用している可能性があるのです。

研究の詳細は2026年4月22日付で学術誌『Scientific Reports』に掲載されています。

Plants can sense the sound of rain, new study finds https://phys.org/news/2026-04-plants-can-sense-the-sound.html
Seeds accelerate germination at beneficial planting depths by sensing the sound of rain https://doi.org/10.1038/s41598-026-44444-1

雨音で「目覚める」種子ーー実験で明らかになった現象

チームは今回、イネの種子を使って実験を行いました。

イネは水田のような浅い水の中でも発芽できるため、自然環境の再現に適しています。

実験では、約8000粒の種子を浅い水に沈め、一部には上から水滴を落として雨を再現。

水滴の大きさや落下の高さを変え、弱い雨から強い雨までの状況を模倣しています。

その結果、雨音にさらされた種子は、同じ条件で音だけがないグループに比べて、30〜40%も速く発芽することが確認されました。

さらに興味深いことに、水面に近い位置にある種子ほどこの効果が強く現れました。

これは、雨音による振動が届きやすい位置にある種子ほど、より強く刺激を受けていることを意味しています。

つまり、種子は単に水分を吸収しているだけでなく、「雨が降っている」という状況を音の振動として捉え、それに応じて成長を開始している可能性があるのです。

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