鳥の化石だらけの場所に、1体だけ見つかった「鳥ではない恐竜」
昌馬盆地は、白亜紀前期の約1億2400万〜1億2000万年前に形成された地層を含む地域です。
当時のこの場所には大きな湖が広がり、その周辺には鳥、魚、カメなど、さまざまな生き物が暮らしていたと考えられています。
とくに有名なのが、古代の鳥類化石です。
研究者たちは2002年以降、この地域で100点を超える鳥類の部分骨格を発見してきました。
中には羽毛や皮膚、爪の鞘といった軟組織が保存されたものもあり、昌馬盆地は世界的にも重要な鳥類化石産地の一つとされています。
【発見された化石の画像がこちら】
ところが、その一方で奇妙な問題もありました。
この地で見つかる鳥の骨の多くは、きれいな全身骨格ではなく、細かく砕けた断片でした。
しかもその見た目は、現代のフクロウが消化できなかった骨や羽を吐き戻したペリットによく似ていたのです。
つまり、古代の昌馬盆地では、鳥たちを食べていた捕食者がいた可能性がありました。
しかし、長い間その候補となる動物の化石は見つかっていませんでした。
今回発見された新種の羽毛恐竜ジアン・チャンマエンシス(Jian changmaensis)は、その空白を埋める存在として注目されています。
見つかった化石は、左肩と前肢の一部だけです。
具体的には、癒合した肩甲骨、上腕骨、橈骨、尺骨などの部分的な骨でした。
一見すると、ごく限られた材料に思えます。
しかし研究者たちは、これらの骨の形から、この標本がこれまで知られていなかった新種のミクロラプトル類であると判断しました。
研究者は、この恐竜について「この場所で見つかった鳥ではない唯一の恐竜であり、肉食で、ここで見つかっている他の生き物よりもずっと大きかった」と説明しています。
ジアン・チャンマエンシスは、同じミクロラプトル類の中では比較的大型だったようです。
見つかった上腕骨の一部は約10センチあり、全体の翼開長は約1.2メートル、メンフクロウほどの大きさだったと推定されています。
ミクロラプトル類の多くはカラス程度の大きさだったとされるため、ジアン・チャンマエンシスはその中でもかなり目立つ捕食者だった可能性があります。
では、この「4枚翼の恐竜」は、どのように暮らしていたのでしょうか。
























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