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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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植物は「雨の音を理解している」と判明ーー雨の音を聴かせると驚きの変化が (2/2)

2026.04.23 18:00:58 Thursday

前ページ雨音で「目覚める」種子ーー実験で明らかになった現象

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「音」を感じる仕組みとは?

では、植物はどのようにして音を感じているのでしょうか。

研究の鍵となるのは、種子の細胞内に存在する「スタトリス(statolith)」と呼ばれる微小な構造です。

これは本来、重力の方向を感知する役割を持っています。

スタトリスは細胞内で砂粒のように沈み、その位置によって「どちらが下か」を判断しています。

この仕組みによって、植物の根は下へ、芽は上へと成長するのです。

今回の研究では、雨粒が地面や水面に衝突するときに生じる音波が周囲に振動を伝え、その振動が種子内部にまで届くことが示されました。

そして、この雨音の振動がスタトリスを揺さぶることで、「成長を開始する」というシグナルが引き起こされると考えられています。

実際にチームは、水滴の大きさや落下速度から生じる振動の強さを計算し、それがスタトリスを動かすのに十分であることを示しました。

さらに、その計算結果は実験で観察された発芽の促進と一致していました。

ここで重要なのは、水や土の中では音が空気中よりもはるかに強く伝わるという点です。

雨粒が水面に当たると、種子にとっては非常に強い振動として感じられます。

人間には穏やかな雨音でも、種子にとっては「はっきりとした刺激」なのです。

なぜ雨音に反応するのか?

この現象には、生存戦略としての意味があると考えられています。

種子が雨音を感知できるということは、「今は発芽に適した環境かどうか」を判断できるということです。

特に、水面や地表に近い位置にある種子ほど音を強く感じるため、適切な深さにある個体だけが発芽しやすくなります。

これは、深すぎて地上に出られないリスクや、乾燥している環境で発芽してしまうリスクを避ける仕組みといえます。

つまり植物は、雨による「水分」だけでなく、「音」という情報も利用して、最適なタイミングで成長を始めている可能性があるのです。 

今回の研究は、植物が単なる受動的な存在ではなく、周囲の環境を多角的に感じ取っていることを改めて示しました。

光や重力だけでなく、音までも利用して成長のタイミングを判断しているとすれば、植物の世界は私たちが思っている以上に「感覚に満ちた世界」といえるでしょう。

静かに降る雨は、ただ土を潤すだけではありません。

その音が、地中で眠る種子に「今こそ芽を出すときだ」と語りかけているのかもしれません。

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植物は「雨の音を理解している」と判明ーー雨の音を聴かせると驚きの変化が (2/2)のコメント

まこ。

雨の刺激(波?圧?)があるほど水が染みこみやすく発芽が速くなるとかではないのかなぁ?でも、音を理解してたらステキですね。

Ivy10

楽しい話題をありがとう。

哲学猿

スタトリス…初めて知った…。
音波や振動に反応する事ができるのだとしたら、植物毎にその育成度合いで聴かせる音を変えたりって育て方が今後あるかもね。
果物に音楽を聞かせてる電波農家の中には、たまたまその植物の何かの反応をもたらす音を含む音楽を聞かせていた農家もあったかも知れない訳だ…面白いなぁ。雨音をエフェクターに通してみて変化が現れたりしてね…笑

アーリオス

おもろ!!

シンノスケ

「植物は知性を持っている 20の感覚で思考する生命システム」という本があります。勿論、感覚の中には聴覚も含まれており、昔からブドウやトマトに音楽を聞かせると味や生育がよくなるという話があります。確かに、植物に耳はありませんが、振動を認識できる器官が存在していても不思議ではなく、重力を感知する細胞内小器官スタトリスが雨音を聞き分けているというのが元論文の主旨です。
 しかし、「雨の音がイネの種子発芽を促進している」という結論には大きな疑問を感じます。なぜなら、休眠しているイネの種子が耳をすまして雨を待っているとは思えないからです。休眠種子の発芽に絶対に必要なものは、水分と温度と酸素であり、重力を感知するスタトリスが発芽にとって必要とは思えません。
 元論文ではスタトリスが雨音を感知することによって発芽を促進したとしていますが、全く同じ試験条件で見落としている環境の変化があります。それは、種子の周囲に存在する水の溶存酸素濃度です。本記事にも「水面に近い位置にある種子」「雨音による振動が届きやすい種子」の発芽が促進されたとあるように、空から降ってくる溶存酸素濃度の高い雨水と、周囲の空気を水中に持ち込む雨水によってできる泡が、種子の発芽を促進している可能性が高いと考えます。小学校でも植物の種子は水中で発芽しづらく、発芽には十分な酸素が必要なことを学んでいます。つまり、休眠していたイネの種子が雨音で芽を覚ますのではなく、雨がもたらした酸素によって発根したのです。
 以上のことを証明する方法は沢山ありますが、本記事を読まれた理系の方々の賛否両論のご意見をお聞きしたいものです。面白いとコメントをされた方々に水を差すようで申し訳ありませんが、雨音が芽を覚ませと語りかけているのではなく、雨は単純に発芽に必要な水中の酸素を豊富にしたのだと思います。

    マリモ

    この実験のキモは水中という点です。
    水面に近い種の発芽速度が上がったとあるので、水中に伝播する振動も強い影響を与えている可能性もあると思います。
    スタトリスが重力を感知するのならば、水中の上下方向への揺らぎに反応しているのではと思うのです。
    雨粒程度の振動はそれ程大きくなさそうに見えますが、継続的に降れば細かい振動を伴う揺らぎが水中に発生します。

    さて、この時点で音による振動ではない事が容易に想像できます。
    雨音による振動を検証するならば水滴を水面に落とさず、水上や水中からある程度の音量で雨音を鳴らすべきです。
    スタトリスが重力を感知するのが本当で、そのスタトリス由来の作用を考えれば水中の揺らぎかと思いますが、おっしゃる通り植物の育成には様々な要因が絡んでいるので、この実験結果を雨音由来とするには論拠も論点もズレているといわざるを得ないでしょうね。

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