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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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ショート動画は「記憶の定着や深い集中」を妨げる可能性

2026.06.07 21:00:23 Sunday

ちょっとした暇つぶしのつもりが、気づけば何時間もショート動画を見続けていた。

そんな経験がある人は少なくないのではないでしょうか。

たった数十秒で笑える、驚ける、学べる。

ショート動画は、現代のネット文化において、もっとも手軽な情報摂取の形の一つになっています。

最近では、英単語、歴史、科学、資格勉強などを短くまとめた「学習系ショート動画」も増え、すき間時間に知識を得られる便利な教材として受け入れられつつあります。

しかし、本当にショート動画は学習に向いているのでしょうか。

中国・雲南師範大学(YNU)らの研究チームは、ショート動画と長尺動画を比較し、どちらが記憶に残りやすいのかを実験。

その結果、ソーシャルメディア型のショート動画は、注意を引きつける力は強い一方で、情報を正確に覚えたり、長く記憶に残したりする点では不利に働く傾向が示されました。

研究成果は2026年5月27日付で、学術誌『Communications Psychology』に掲載されています。

Short videos may hinder learning by fragmenting attention and memory, study finds https://phys.org/news/2026-06-short-videos-hinder-fragmenting-attention.html
Learning via short videos impairs memory accuracy and reduces brain synchrony https://doi.org/10.1038/s44271-026-00476-x

「短くまとまっている」ほど覚えやすいとは限らない

研究チームは今回、150人以上の大学生を対象に3つの実験を行いました。

参加者が見たのは、あまり知られていない旅行先を紹介する動画です。

一方のグループは、30秒から2分半ほどの短い動画を複数本つなげたものを見ました。

もう一方のグループは、同じく合計10分程度の長尺動画を見ました。

ここで重要なのは、単に「短い動画のほうが情報量が少なかった」という比較ではない点です。

研究では、ナレーションの語数や動画の長さをできるだけそろえ、同じ程度の情報を「断片的に見る場合」と、「連続した流れで見る場合」を比べています。

実験1では、参加者に記憶テストがあることを知らせず、自然に動画を見てもらいました。

その後、動画内容に関するテストを行ったところ、ショート動画を見た参加者は、長尺動画を見た参加者よりも直後の正答率が低くなりました。

さらに実験2では、参加者にあらかじめ「内容を覚えてください」と伝えました。つまり、より学習に近い状況です。

それでも結果は同じ方向を示しました。

ショート動画を見たグループは、長尺動画を見たグループよりも直後の記憶成績が低く、翌日までの忘却率も高かったのです。

これは、ショート動画が「わかりやすく感じる」ことと、「あとで正確に思い出せる」ことが、必ずしも同じではないことを示しています。

短くまとまった情報は、その場では理解しやすく感じられます。

しかし、次々に場面や内容が切り替わる形式では、情報同士をつなぎ合わせ、頭の中で整理する時間が足りなくなる可能性があります。

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