「自分だけ知らない」「自分だけ乗れていない」と感じる不安
これまでの研究で、FoMOが高い人ほど、仕事中や授業中など別のことに集中すべき場面でもSNSを見てしまったり、睡眠の妨げになるなど「問題的な利用」が報告されて来ました。
FoMOの高い人は、他者が自分のいないところで楽しい経験や価値ある交流をしているのではないか? 自分だけ参加できていないのではないか? という不安が強く、そのため他者の近況や流行の動きを絶えずチェックできるSNSから離れにくくなると考えられるのです。
一方でSNSには、情報を見るだけでなく、自分の投稿に対して「いいね」やコメントのような反応が返ってくるフィードバックもあります。
しかし、これまでFoMOが高い人については、情報のチェックという文脈でSNSが語られることが多く、SNSからのフィードバックをどのように処理しているのかは十分に分かっていませんでした。
そこで今回の研究者たちは、この点を調べるため、FoMOが高い人と低い人を比較し、SNSのフィードバックを受け取ったときの脳波反応に違いがあるのかを調査しました。
実験に参加したのは大学生67名です。
研究チームは、参加者のFoMOの程度を質問紙で測定し、その得点に基づいて、高FoMO群32名と低FoMO群35名に分けました。
そのうえで参加者には、社会的インセンティブ遅延課題(Social Incentive Delay Task)と呼ばれる実験課題に取り組んでもらいました。
実験では、画面に合図が出たら、参加者にできるだけ速くボタンを押してもらいます。その反応が十分に速かった場合には、「いいね」のアイコンが表示されます。
反対に、反応が遅かった場合には、親指を下げた低評価のアイコンが表示されます。また、成績にかかわらず何も表示されない中立的な条件も用意されていました。
そして、このフィードバックを受けたときの参加者の脳波を測定したのです。特に注目されたのは、P300という脳波です。
P300は、脳がその情報をどれくらい重要なものとして扱ったかを示す手がかりになる脳波です。
すると、高FoMO群では、「いいね」を受けたときに、低FoMO群よりもP300が大きく現れていました。
またネガティブなフィードバックや中立的なフィードバックでは、高FoMO群と低FoMO群の間に差は確認されませんでした。
つまり高FoMO群は低FoMO群よりも「いいね」を重要な情報として捉えやすい傾向が見られたのです。
また、同じ研究者の別の研究では、高FoMO群は低FoMO群よりも、集団に受け入れられる場面を見たとき、注意が継続する脳波が確認される傾向も報告されています。
FoMOは、人とつながっていたい、集団の中に居場所を持ちたいという所属欲求が満たされにくい状態と関係すると考えられています。
そのため、SNSで「いいね」を集める人はよく承認欲求を満たそうとしていると言われますが、高FoMOの人たちにおいては、所属欲求を満たすためのサインとして「いいね」が重要になっている可能性があります。
そしてここには、多くの人には不可解な行動として映る、様々な社会現象を理解する手がかりが隠れているかもしれません。

























![クリーンプラネット [つけ置き強力洗剤] デトックス丸洗浄 プロフェッショナル 300g (衣類用漂白剤・非塩素タイプ)](https://m.media-amazon.com/images/I/51WGutdz9PL._SL500_.jpg)

























