1つ目:自分に優しくする「セルフ・コンパッション」
失敗すると、「俺はこんなこともできないのか」「自分のダメさに嫌気がさす」など、自分に対して厳しい思いをぶつけることもあるでしょう。
しかし、自分を責め続けることが、必ずしも次の努力や成功につながるわけではありません。
そこで役立つのが「セルフ・コンパッション」と呼ばれる考え方です。
セルフ・コンパッションとは、困難や失敗に直面した自分を厳しく裁くのではなく、親しい人に接するように思いやりを向ける姿勢です。
これは自分を甘やかして失敗を正当化したり、責任から逃げたりすることとは違います。
「今回はうまくいかなかった」と現実を認めながらも、「失敗することは誰にでもある」と捉え、自分の人格全体を否定しないことが重要です。
米テキサス大学オースティン校の心理学者クリスティン・ネフ氏が、2005年に発表した研究では、試験に失敗した後にセルフ・コンパッションを示した学生ほど、その後の試験に向けて熱心に勉強する傾向が確認されました。
自分を甘やかすと努力しなくなるように思えるかもしれませんが、実際には自分への思いやりが、再挑戦するための心理的な余力を生み出す可能性があります。
また近年の研究では、「自分だけが失敗しているわけではない」と認識することが、より良好なメンタルヘルスと関連していると報告されています。
失敗から立ち直る第一歩は、自分を奮い立たせることではなく、まず自分への攻撃をやめることなのです。






























