20代の「食事スピード」と「将来の体重」の関連を分析
肥満と低体重は、食事、運動、遺伝、病気などが複雑に関わって生じます。
ところが、食べる速さを扱ったこれまでの研究は、早食いと肥満の関係に注目したものが多く、低体重との関係は十分に分かっていませんでした。
また、健診で測った一時点のBMIだけでは、ずっと同じ体重だった人と、低体重や肥満から普通体重に移った人を区別できません。
そこで研究チームは、体重を一枚の写真ではなく、長い時間の中で変化する「履歴」として捉えました。
研究では、JMDCが保有する2005~2025年の健診データから、少なくとも5回の記録がある56万4198人を解析しました。
最初の健診時の平均年齢は約24歳で、観察期間はおおむね6~7年でした。
対象者は、20代に一度でもBMIが18.5未満だった低体重歴群、20代を通して普通体重だった群、一度でもBMIが25以上だった肥満歴群に分類されました。
さらに、全健診記録のうち低体重または肥満だった割合を0~25%、25~50%、50~75%、75~100%に分け、その状態の続きやすさを評価。
食べる速さは、20代最初の健診で本人が答えた「速い」「普通」「遅い」の3区分を使用しています。
こうした分析の結果、全体として、肥満の記録が多い群ほど早食いが多く、低体重の記録が多い群ほど遅食いが多い傾向が確認されました。
年齢、睡眠、運動習慣、身体活動、歩く速さなどの違いを統計的に考慮し、朝食欠食と就寝前の夕食が重なる不規則な食事時間を加えて分析しても、結果はほとんど変わりませんでした。
より詳しい結果を次項で見ていきます。






























