「未熟な自慢」と「会計士の仕事」への警戒

難問は、数学の燃料。
ウォーリック大学のジェームズ・ロビンソン教授は、巨大テック企業が最新モデルの自慢のためにその燃料を燃やしてしまうのは腹立たしいと言い、「未熟な遊び場の自慢」と評しました。
マンチェスター大学のデービッド・シルベスター教授にとって、数学に入った理由の一つは問題を解いたときの高揚感でした。
何週間、何か月、何年と問題の周りを回り、分解し、あの手この手を試して諦めない過程がなければ、数学はまるで違うものに見えるといいます。
証明を検証する仕事も、数学者はもともと多く抱えています。
1993年のアンドリュー・ワイルズによるフェルマーの最終定理の証明も、この検証で穴が見つかり、修正に1年を要しました。
シルベスター教授は、これからは AI が量産する証明の検査に追われ、「会計士のように監査する仕事」になるのではないかと見ています。
数学者の採用は発表した論文の力で決まりますが、数か月取り組んだ問題が AI に数日で解かれかねません。
大学の宿題も、本人が解いた保証ができなくなり、教員は AI を使ってよい問題と使ってはいけない問題を分けて出さざるを得なくなりました。
























